溝!

アクセスカウンタ

zoom RSS Radiomaniac: 1st Transmission EP

<<   作成日時 : 2012/08/27 03:00   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0

Mizou mini netlabel proudly presents

Radiomaniac: 1st Transmission EP
レディオマニアック「第一トランスミッション EP」

画像



Artist: Radiomaniac
Title: 1st Transmission EP
Genre: Post-Rock/Experimental/Electronic/Shoegaze/Noise

Tracklist:
01. Gulliver (Side Effects Of Modern Psychotropic Substances)
02. It
03. You're On Air!
04. PS: Hallelujah
05. Radiomaniac (bonus)

Cover Image

Download (MP3 + Image)
Visit Archive.org (Free Download & Streaming)

Album Description:
1st Transmission - is our first EP, which include 4 diverse instrumental compositions of rich in dirty guitar sounds with plenty of ambient effects, it combined with overdriven bass and powerful rhythm section. Everything is mixed with synthetic sound and electronic noise.

Produced by Radiomaniac
Mix & Mastering by Radiomaniac
Artwork by Radiomaniac

Band members:
Andrey R - Bass Guitar, Guitar
Yuri Che - Guitar, Bass Guitar, Keybords
DevilDetailz - Guitar, Keybords
Andrey Tryastsin - Drums, Samples

画像


«In our time, it is difficult to be astonished by a combination of aggressive distorted guitars and elements of club electronics. Some artists have live component as a dominating foundation and combine it with synthetic sounds. However, they are a sort of rockers who use electronics. Others have electronic beats and melodies as basis, and try to give some liveliness to their music by using guitars, bass, even bagpipe sounds. But they are electronics in fact.
And it is close to impossible to determine the basis of some others. Radiomaniac might be labeled as these "others". Sometimes it is not clear whether it is a guitar or not - so unusual sounds it was made to emit. High technologies are connected with slightly underground quality. Was it done intentionally or not - doesn't matter - everything sounds organically.
Some unique madness is woven into all four tracks - as a protest against the music canons, and at the same time using them.» © “Lestnica” Sakhalin journal.

For more information
http://www.lastfm.ru/music/Radiomaniac/
http://www.facebook.com/pages/Radiomaniac/319451094811325
http://www.facebook.com/groups/274072889367290/
http://vk.com/1st_transmission
http://www.youtube.com/user/RadiomaniacOnAir

Creative Commons License


Radiomaniac: 1st Transmission EP
Mizou MZ005

Radiomaniac, live transmission. Listen to the silence, let it ring on.

Radiomaniac is a post rock band formed by four young dudes, based in Sakhalin. This five songs EP is the very first release from them.

South Sakhalin belongs to none of the nation/state on the international law even today. Since the end of WWII, the southern half of this vast island has been left in blank on the map. We had forgotten this island? Sakhalin was missing from the modern world, and it had to plunge this island to the post modern period from about 60 years ago. Whether it was fate of Sakhalin, the island located in the gap between eastern and western world and the opposite shore of mass consumption society. Maybe rock music created in that post modern land is going to be post rock, it is inevitability.

The sound expand with changing protean and never stop in one place. There is no song, but the musical sound sings in loquacious. Distorted noisy guitar sounds break through the extent of spatial. Band ensemble radiates stammering freaky phrase in endlessly. Unified bass and drums run intensively and shake off the gravely billows. Experimental sound with electronics also makes it one of their characteristics.

The voiceless screaming is given from far eastern blank ground.

No language, just sound, that's all we need know, to synchronize. And we could dance. Dance, dance, dance, dance, dance, to the Radiomaniac.


サハリンは、近くて遠い。ただし、サハリンというよりも、樺太と呼んだほうが、多少は身近に感じられるようにも思える。サハリンと樺太。ふたつの名称をもつ、この場所。感覚としては、それぞれに全く異なる別の場所のように思える部分もある。
このふたつの名をもつ島は、北海道の北端、宗谷岬のさらにその北にある。東のオホーツク海と西の日本海の狭間に南北1000キロにも渡ってのびる、とても巨大な島だ。この島の南端と北海道の間に横たわる宗谷海峡は、わずか約43キロほどの距離しかない。晴れた日には、宗谷岬から肉眼で島影を眺めることも可能であるという。樺太は、日本に非常に近い。しかし、そこに見えているのは樺太ではなく、ロシア人が暮らすサハリンという島なのである。
サハリンの南半分、日本の統治時代には南樺太と呼ばれていた地域は、現在もまだ帰属未定地域のままである。地図上でも国際法上でもサハリンの南半分は、ロシアでも日本でもないどこの国家にも帰属していない白紙のままの地域にされている。まるで、激動の近代史に翻弄され、ロシアと日本の間での兵士の命と弾薬のやり取りの果てに帰属先が決定される領土となって、そのまま世界の歴史のブラックホールに取り残されてしまったかのように。
この島の歴史は、中世以降のロシアや中国や日本といった帝国や列強の歴史と密接な関わりをもつ。元々はアイヌなどの北方の先住民族の土地であったが、歴史のうねりの中で日中露の三国の狭間で常に揺れ続けた。また、日本の統治時代やその後のゾヴィエト連邦による支配の時代には、朝鮮半島より多くの朝鮮人が労働力として徴用され出稼ぎ労働者として移住(強制的に/自主的に)している。このうち、第二次世界大戦での日本の敗戦後に母国に帰国することがかなわず、サハリン(南樺太)に取り残されてしまった朝鮮人を残留在樺コリアンという。
このようにサハリンは、いくつもの国家と民族の歴史が入り組み複雑に絡み合っている場所でもある。帰属未定地域として実質的に全く手が付けらずに放置されていることもあり、この島が抱える多くの民族的/歴史的/領土的な問題は、20世紀までの歴史の薄暗がりの中に今もまだ取り残されたままとなっている。

レディオマニアック(Radiomaniac)は、サハリンのユジノサハリンスクを拠点に活動する四人組のポストロック・バンドである。ユジノサハリンスクは、ロシアのサハリン州の州都であり、人口は約18万人の島内でも最大の都市である。また、ここは日本統治時代には樺太庁の中心地として栄えた豊原市があった場所でもある。つまり、レディオマニアックは、白紙の状態のままの帰属未定地域において活動していることになる。バンドのメンバーは、全員がロシア人であり、ユジノサハリンスクの市民であるが、彼らはかつて南樺太と呼ばれた今はどこでもない場所で音楽活動を行っている。
バンドのメンバーは、主にベースを担当するアンドレイ・R(Andrey R)、主にギターを担当するユーリ・チェ(Yuri Che)、ギターとキーボードを担当するデヴィルディテイルズ(DevilDetailz)、ドラムスとサンプラー等を担当するアンドレイ・トリアストシン(Andrey Tryastsin)という四名。その名前からもわかる通り、メンバーのユーリ・チェは在樺コリアンである。帰属未定地域に暮らすコリアン・ディアスポラだが、すでにユーリたちの代の在樺コリアンで朝鮮語/韓国語を話すものはほとんどいないという。しかし、実際にはユーリはロシア人としての名前とは別にハングルでの名前ももっており、自らの中に流れる朝鮮民族(ディアスポラ)としてのアイデンティティをしっかりと受け継いでもいる。
このバンドの活動が開始されたのは、09年のことであった。サハリンの芸術大学の学生であったユーリは、アルバイトで学校の夜間警備員もつとめていた。このあまり真面目ではないアルバイト学生は、禁止事項を守ることなく夜間に親しい友人を学校に呼び寄せ、リハーサル室を勝手に使用してバンドの練習に勤しむようになる。こうした無断のリハーサル・セッションから誕生したユーリを中心とする音楽集団が、後にレディオマニアックとなる。初期のバンドのドラマーは、アルテミー・ヒーリック(Artemiy Hellic)であり、現在ドラムスを担当しているアンドレイ・トリアストシンは、少し遅れてセカンド・ドラマーとしてセッションに参加した。この当時のレディオマニアックは、ツイン・ドラムの編成で相当にパーカッシヴでプリミティヴなロック・サウンドを鳴らしていたようである。また、そのサウンドには、かなりピュアなエクスペリメンタル系の要素も色濃く反映されていたようだ。
深夜に内密に進められた半年間のリハーサル・セッションの後にレディオマニアックは、地元の街でデビュー・パフォーマンスを行っている。しかし、このライヴ・ステージを最後にユーリとアルテミーはユジノサハリンスクを離れ、アンドレイ・Rは兵役に就き、デビューしたてのバンドはいきなりしばらくの活動休止を余儀なくされてしまう。ここまでが、第一期のレディオマニアックの全活動であった。
約一年後、ユーリが街に戻り、バンドは活動を再開する。モスクワに移住してしまったアルテミーに代わり、アンドレイ・トリアストシンがメインのドラマーとなった。こうして、レディオマニアックは現在の四人組のバンドへと落ち着くことになる。ただし、深夜の学校のリハーサル室でこっそりと活動を開始した実験的な音楽コレクティヴというバンドの出自そのものは変わりようがなく、四人組となってもドラマー以外は楽曲ごとにギターとベースとキーボードの担当パートを入れ替え、幾通りもの編成で演奏を行う姿勢は崩していない。
レディオマニアックは、とても自由度の高いバンドである。音楽とサウンドの実験/おもしろい試みを行うために学校のリハーサル室に忍び込んだ四人は、別にただのありがちなロック・バンドを組むために集まったわけではない。仲間内の集団での真摯な表現の一環として、ドラムでリズムを鳴らし、楽器を手にとり轟音をかき鳴らしているにすぎないのだ。よって、その方向性は、自ずと実験的でオルタナティヴなポストロックへとディープに向かってゆくこととなった。
活動初期には、ユーリが作詞・作曲した楽曲をバンドで再構成して演奏していたようである。しかし、それもたった数曲で取りやめとなり、以降はバンド・メンバー全員でのセッションを基本に楽曲を制作してゆく方法がとられている。また、こうしたバンド内での創作に関する動きに合わせて、ユーリはバンドで歌うための既成のロック的な様式に連なる詩作への疑問を抱くようになり、一行も歌詞を書かなくなってしまう。これにより、レディオマニアックの楽曲は、ほぼインストゥルメンタル曲が中心のものとなる。
帰属未定地域という土地に住み、その白紙のままの土地で音楽表現を行うとは、いかなることなのであろうか。サハリンの南半分、かつての南樺太は、帝国と列強が覇を競い合った20世紀の歴史の波間にぽつんと取り残されてしまっているように見える。だが、これをまた違った角度から眺めると、この帰属未定地域とは、その後の世界の潮流に先がけて20世紀的近代の枠を越えていたという意味で、いち早くポスト・モダン期に突入していたのだとも考えられる。そんなユジノサハリンスクにおいて意識的にロックするものが表出させる音は、やはりどうしてもポストロックにならざるを得ないのではなかろうか。サハリンの白紙の大地では、もはやロックンロールは全く転がりようがないのである。
レディオマニアックのメンバーは、ユジノサハリンスクという場所はTVや映画で見るアメリカの田舎の地方都市と何も変わらないという。集合住宅と工場の間を広い道路が繋ぐように走る、味気のない非常に殺伐とした風景。そこは、ヨーロッパの文化の中心から遠く離れた、かつての流刑地であり、アジアの文化圏からも完全に断絶し、太古からの先住民族の土地でなくなったときに大地に息衝く精霊たちも姿を消した。まさに、白紙になってしまった場所なのだ。もしくは、帰属未定地域となった時点で、文化的にも完全に漂白されてしまったということであろうか。

“1st Transmission EP”は、レディオマニアックにとって初のレコーディング作品である。スロッビング・グリッスルの「第二活動報告書」に着想を得て、Mizouからのリリースには「第一トランスミッション EP」という邦題をつけている。この作品のために、10年から活動を行っている四人組となってからの第二期レディオマニアックがライヴ・パフォーマンスなどで披露してきた代表曲の全四曲がレコーディングされている。全編に渡りダークで冷たい空気が充満している中を鋭利でハードなエッジをもつバンドのサウンドが刺すように迫りくる、レディオマニアックの四人によるアンサンブルのアグレッシヴさが非常によく表現された作品集となっている。

ソニック・ユース、ニルヴァーナ、レディオヘッド、ジョイ・ディヴィジョン、ニュー・オーダー、ピンク・フロイド、ヴェルヴェット・アンダーグラウンド、テレヴィジョンといった古典的なオルタナティヴ・ロック・バンドや、プロディジー、モグワイ、65デイズオブスタティック、HTRK、ナイン・インチ・ネイルズといったポストロック・バンドやエレクトロニック・アクトの音楽からの影響をレディオマニアックの面々は表明している。いずれもオルタナティヴ系のロックではあるが、年代的にもスタイル的にもかなり幅は広い。そして、同時代に生きているのだから当たり前のことであるのかも知れないが、欧米や日本のオルタナティヴ・ロック・ファンが聴いているものと全く変わりはない。
レディオマニアックの四人は、こうしたバンドのレコードやCDをユジノサハリンスクで聴き込みながら、特にどれか既成のサウンドに入れ込んだり偏ったりすることなく、様々なバンドからの多様な影響をしっかりと咀嚼し、自由なジャム・セッションの中からレディオマニアック的なオリジナルな音を生み出すことに成功している。
そして、そうしたレディオマニアック的な音とは、やはり彼らの住むサハリンという場でしか鳴らすことのできないものであるようにも感じられるのである。それこそ、白紙な土地における生粋のポストロックとでもいうのだろうか。どんなに欧米のプログレッシヴ・ロックやオルタナティヴ・ロックを聴き込んで吸収しようとも、このポスト・モダンな帰属未定地域では、大地に足をつけてロックしようとすればするほどに、そのサウンドはオルタナティヴな方向に突き抜けてポストロック的シニシズム/スノビズムに不時着するしか道はなくなってしまうのではなかろうか。

一曲目は、“Gulliver (Side Effects Of Modern Psychotropic Substances)”。これはもう「現代の向精神薬の副作用」というサブ・タイトルが全てを物語っている。現代人の精神とは、いったいどこへ向かおうとしているのだろうか。いや、はたして現代人とは己の精神というものをもっているのであろうか。薬物によって成型される人間の精神とは、いかなる精神性をもち得ているのだろうか。捻れ捩れながらもドライヴし一気に天高く突き抜け、そのまま出口なき混沌へと頭から突っ込んでゆく、ハードでキレ味のよいバンド・サウンド。そこにエレクトロニックでポスト・インダストリアルな風味がまぶされる。とてもレディオマニアックらしい楽曲である。
二曲目は、“It”。これはスティーヴン・キングの同名小説から着想を得ている楽曲なのであろうか。深層心理にひそむ、もう一人の自分(It)にまで沈潜してゆく醒めた視点。日常の生活のリズムの中で平静を取り繕いながらも不安定な足取りで駆け続けるギター。どうにかして自分というものを取り戻そうと必死の努力を繰り返すが、なぜかそれ掻き乱すノイズが飛び込んできて邪魔をする。邪魔をしているのは誰か。自分か、それとも“It”か。前半は規則的なドラムンベース的なビートによって導かれていた曲調が、中盤以降は直情的でハードなビートが中心の構成となり、そこに荒々しいもうひとつの人格が顔を出し始める。
三曲目は、“You're On Air!”。ライヴでも演奏されるレディオマニアックの代表曲のひとつ。この楽曲のタイトルは、目の前にいる人物が宙に浮いていることを驚きをもって指摘するフレーズと読み取ることができる。はて、この人物は実際に空中に浮かび上がっているのであろうか。それとも、ただまるで地に足が付いていないような振る舞いをしているだけなのか。逆に、全く宙に浮きそうもない堅い人物に向かって皮肉まじりに逆説的な驚きのフレーズを語っているとも考えられる。前につんのめりながら錐揉みするように疾走するフリーキーなギターを軸にした二分ちょっとの非常にシンプルな楽曲である。手数の多い野性的なドラムと唸りをあげるベースの演奏のスピード感も聴きどころだ。
四曲目は、“PS: Hallelujah”。ハレルヤとは、キリスト教教会で使用される「主をたたえよ」というヘブライ語のフレーズである。この言葉のうちの後半部分、ヤハ/ジャー(Jah)が主のことを指し、ヤハウェつまり唯一の絶対神を意味する。ちなみに、ラスタファリアニズムにおけるジャーも、このヤハ/ヤハウェからきている。ヘヴィなリズムがのたうちながら蜷局を巻き、鮮烈なトーンのギターがノイジーかつサイケデリックに天空を駆け巡る。雄大でアトモスフェリックな開放感に満ちたサウンドであるが、どこか不吉で不穏なムードがつきまとってもいる。鈍い鉛色の雲がわき、全ての光を遮ろうとしてる。ハレルヤ。白紙の大地の祈りは、とてもとても重苦しい。
五曲目は、“Radiomaniac”。レディオマニアックのテーマ曲。これは正式に“1st Transmission EP”の収録曲として録音された楽曲ではない。四曲入りのEPにボーナス・トラックとして追加収録された音源である。ライヴ会場かリハーサル・スタジオにてマイクを一本立てて一発録音したような非常にラフな音質が、なかなか臨場感があってよい。ペシャペシャなドラムや平坦でジリジリなノイズと化したギター、そしてほとんど聴き取れないベースなど、どこか80年代の日本のインディーズ・バンドによるチープなインディーズ盤を思わせるサウンドが懐かしくもあり、今も昔も変わらぬリアルなアンダーグラウンド・ロックの香りを発散させてくれてもいる。レディオマニアックのどこまでも真っ直ぐな、熱くほとばしる演奏が素晴らしい。

決してひとつところに立ち止まることなく変幻自在に変化し展開してゆくレディオマニアックのサウンドにおいて、最も饒舌に語り多様な表情を見せてくれているのが実に個性的なギター・プレイではなかろうか。ひしゃげるようにノイジーに歪み、突き抜けるような空間的な広がりをもち、捩れたフリーキーなフレーズを吃るように放射する。そんなギターのプレイを軸としながらドラムスとベースとエレクトロニクスが一体となって、重々しく立ちこめる鬱屈したものを何とか振り払い、まとわりつくものを払いのけようとするように突っ走り、突然減速し、もんどりうつように転げ回るのが、レディオマニアックのサウンドの基本的なスタイルとなる。
やはり、それはかなりオリジナルな感覚をもったサウンドであるともいえる。レディオマニアックの楽曲は、独特の音で鳴り、特異な展開をしながら進行してゆく。その音に染み込んでいる明確な意思に基づいた実験性が、サウンドの鳴りそのものに速度の変化をもたせる。質量と重量によって歪む音。レディオマニアックのバンド・アンサンブルの塊からほとばしり出てくるものが、微妙な緩急を伴うタイムラグを交えて、次々とそれに対峙する者に突き刺さってくるのである。そして、そこには、強烈なまでに研ぎすまされた鋭利な音もあれば、ただ朴訥に掴み出してきたままの粗野な響きもあったりする。

まだまだレディオマニアックの手許には、繰り返されるリハーサル・セッションを通じて生み出された楽曲の素材となる断片が山ほどあるという。また、主に活動初期にライヴ等でプレイしていた楽曲もストックとして残してあるようだ。そうした初期の楽曲の再構築や新たな楽曲の制作にレディオマニアックが現在取り組んでいるのは、彼らが“1st Transmission EP”に続いて正式なファースト・アルバムをリリースする計画を進めていることに由来している。今年に入り本作をセルフ・リリースしたのに引き続いて、しばらくの間、バンドはライヴ活動を中断してアルバムの制作と録音に集中しているという。
そして、このファースト・アルバムが完成したあかつきには、“1st Transmission EP”に続いて、このMizouより全世界に向けてリリースされることがほぼ決定している。帰属未定地域のサハリンから届けられるレディオマニアックのファースト・アルバム。これは、実に楽しみである。とりあえず、今のところは彼らからの名刺代わりでもある「第一トランスミッション EP」を聴いて、来るべき日に備えておいていただきたい。白紙の大地からの声なき叫びが、いま挙げられようとしている。

Liner notes by Masaru Ando

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
Radiomaniac: 1st Transmission EP 溝!/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる