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<<   作成日時 : 2008/07/11 02:40   >>

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溝!だより

 こんにちは。7月に入り、梅雨明けはまだだというのに、一気に真夏のような本格的な暑さがやってまいりました。湿気を含んだドヨンとした熱気が、ほとんど風が吹いていないせいで、夜になっても部屋の中に居座ったまま。もう、それはそれは、本当に耐えられないような暑さでした。あやうく、部屋の冷房のスウィッチを入れそうになる直前までいきかけましたよ。あれだけ、粘れるだけ粘ってみようと思っていたはずなのに。いきなり目の前に挫折の二文字が。そんな簡単に目先の欲に目をくらませてしまってよいものなのでしょうか。いいえ。我慢です。ここは、ジッと我慢です。禁欲は美徳なりなのです。禁欲こそ究極の快楽主義の源泉なのです。もっともっと本格的に夏の気候となって、バカみたいに暑くなってから冷房をつけたほうが、その冷風の極楽感は格段にアップすると、自分で自分に必死に言い聞かせました。そして、冷房のスウィッチにのびかけていた指先を、静かにそっとおろしたのです。このようなていたらくで、無事に8月まで耐え抜けるのでしょうか。かなり不安が募ってきております。そのうちにアッサリと挫折してしまいそうで、ちょっぴり怖いです。
 CMの話。最近、あまりウナコーワのCMを、以前ほど頻繁に見かけなくなりましたね。軽く洗脳されかけていたところだったので、助かりました。充実野菜のCM、にんじん畑で農作業をしている成海璃子ちゃんが、何だか急にグンと大人っぽくなったような感じがしませんか。身長が伸びたのでしょうか。いい傾向です。どんどん大きく成長していってもらいたいところです。そして、午後の紅茶のCMでいいねぇ!を連発する蒼井優ちゃんが、ものすごくいいねぇ!。あの憎みきれない小憎らしさが猛烈にあふれ出ている絶妙な言い回し、さすがです。というわけで、早速、実際に午後の紅茶のアジアンストレートを飲んでみました。一口飲むごとに、かなり強くジャスミンの香りが鼻に抜けるので、これに慣れることが、まず最初の関門です。吐く息まで、しっかりとジャスミンの香り付きになる感じです。まさに、あとからジャスミン。でも、紅茶自体は、非常にさっぱりとしたキレのある味わいで飲みやすく、とてもおいしいです。強烈なあとからジャスミンをクリアできれば、素晴らしいアジアンストレートの世界を満喫できるでしょう。この関門を、越えられるか越えられないかが、運命の分かれ道。いいねぇ!。
 テニスの4大大会のひとつであるウィンブルドン選手権、男子シングルス決勝。世界ランク1位、スイスのロジャー・フェデラー(Roger Federer)と、世界ランク2位、スペインのラファエル・ナダル(Rafael Nadal)の対戦について(08年7月6日、オールイングランド・ローン・テニス・アンド・クローケー・クラブ)。この決勝戦での両雄の対決は、おそらく大方の予想通りであったであろう。ともに順当すぎるほどの勝ち上がりを経て、全世界が固唾をのんで待ち望んでいた一戦が現実のものとなった(女子シングルス決勝が、大方の予想を裏切る少々味気ない顔合わせであったのとは正反対に!)。大方の予想通りで、順当すぎるほどに順当だったとしても、ファイナルの舞台に立つのは、やはり何としても絶対にこのふたりである必要があったのだ。フェデラー対ナダル。この世紀の頂上決戦こそが、今のテニスの世界の醍醐味の全てであると言い切ってしまっても過言ではない。それだけ、ここ数年間に渡って世界ランキングの1位と2位を独占している、このふたりが、実力的にずば抜けており、次元の異なるテニスを展開するということ。そんな世界が待ち望んだグランドスラム大会の決勝に最もふさわしい好カードは、降雨の影響で予定より35分遅れでスタートした。試合は、序盤からナダルのドスの利いたパワーと勢いが、フェデラーの華麗にして芸術的なテニスを封じ込め、完全にそれを大きく上回った状態で進んでいった。そして、第1セットと第2セットを、かなり呆気ない雰囲気の流れの中でナダルが連取してしまう。この時点で、6月の全仏オープン、ローラン・ギャロスの決勝戦において、クレイ・コートの魔術師であるナダルが完膚なきまでにフェデラーをひねり潰した一戦の、衝撃的な記憶が鮮明に脳裏に蘇ってきた。やはり、再びナダルのストレート・セットでの勝利で終わってしまうのであろうかと。パリの赤土の上で、これまでに一度も見せたことのないような惨めな敗戦を喫したフェデラーが、芝の帝王として5連覇中のウィンブルドンで、どのように逆襲を果たすのかが、実はこの一戦の最大の見所であった。しかし、蓋を開けてみれば、芝のコートであろうとクレイ・コートと全く何も変わりはしないと宣言するかのように、ナダルはフェデラーの前に悠然と立ちはだかった。圧倒的なまでのパワーとテクニック、そして肉体的にも精神的にも尋常でないほどにタフな底なしのスタミナで、先行するフェデラーを追い上げ、その王座へとジリジリと肉薄していったナダル。おそらく、想像を絶するほどの過酷なトレーニングや練習を積んでいるのであろう、日焼けした肌に汗が光るナダルの鍛え上げられた肉体。そのおそろしく筋肉が発達した上腕から繰り出される強烈なショットは、確実に年を経るごとに威力を増していっている。間違いなく史上最強のオール・ラウンダーであり、揺るぎなく王座に君臨し続ける皇帝フェデラーを好敵手にもったことが、若きナダルを極限まで強く速く巧く向上させてゆく大きな原動力となった。乗り越えなければならない壁が高ければ高いほど、若き挑戦者の闘志は熱く燃えたぎるのである。そして、唯一の例外であるローラン・ギャロスを除けば、その高い壁に挑みかかったナダルは、無惨にも幾度も幾度も弾き返されてきた。そこで味わわされた敗戦の苦渋こそが、ナダルを並のプレイヤー以上の選手へと大きく成長させた。挑戦者の目は、常にチャレンジする目標を明確に見据えていたのだ。後は、どのようにして絶対的な王者と対等に太刀打ちできるまでのレヴェルへ、自らの総合的な能力を向上させてゆけるかであった。この日の試合の序盤、もはやナダルはフェデラーという大きな壁を完全に乗り越えてしまったのではないかと思える瞬間が、何度となく見受けられた。ナダルの圧倒的なテニスを前にして、フェデラーは常に行く道を塞がれ、早い段階で有効な選択肢を消し去られて、全くといってよいほど自らのテニスを展開できない状態に陥ってしまっていた。通常では考えられないようなミスを多発させる、内面の困惑ぶりを隠しきれないその姿からは、セットを連取され絶体絶命の窮地に追い込まれた状態を脱して、もう一度最初から体勢を立て直してゆくことなんて、もはや相当に困難であるように思われた。しかしながら、第3セットの後半、雨のために試合は一時中断を余儀なくされる。結局、この中断は1時間21分にも及んだ。そして、この想定外のインターバルが、試合の流れに微妙なズレを生じさせてゆくことになる。ナダルは、初のウィンブルドン制覇にむけて次第に緊張感が増し、少しばかりショットに力みが加わり動きが硬くなってしまっていたのであろうか。フェデラーは、王者としてのプライドを胸に、ある程度腹をくくって開き直ったことで、余計な力みが取り除かれ、のびのびと自らのテニスを展開できるようになっていった。中断前には、やや一方的にナダルへと傾いていた試合の流れを、何と崖っぷちに立たされたフェデラーが、ジワリジワリと押し返しはじめたのである。そのまま第3セットは、壮絶なタイ・ブレイクの末にフェデラーが奪取する。この時、ナダルは、一旦は手中に収めかけた大きな勝利が指の間からスルスルと滑り落ちてゆく様を、実際に目撃していたかも知れない。その後、第4セットも再びタイ・ブレイクの末に(ナダルの凡ミスにも助けられ)フェデラーがもぎ取り、試合は予想だにしなかったファイナル・セットの攻防へともつれ込むことになる。まさしく、両雄の激突にふさわしい、とんでもなくドラマティックな展開が待ち受けていたのだ。人並み外れたスタミナでコート内を所狭しと動き回り、信じられないようなレシーヴやショットを繰り出して、フル・セットに及ぶ一進一退のつばぜり合いの中で、精魂尽き果て動きも感覚も鈍ってきた相手に対し真綿で首を絞めるかのようにトドメを刺してゆくのが、ナダルの十八番といえるテニスのスタイルであった。だが、この日の試合では、逆にフェデラーが勝負に必死に食らいつき、粘りに粘る熱闘型のテニスを繰り広げていた。表面的には顔色ひとつ変えずに、絶体絶命のピンチを強烈なサーヴで幾度も切り抜けていたが、それを支えていたのは、ただただウィンブルドンに君臨する芝の帝王としての意地とプライドであったに違いない。意地とプライドをかけて泥臭く粘りに粘って戦い、遂にフェデラーは試合の流れをイーヴンへと引き戻してしまった。その最終の第5セットの序盤、試合は雨で2度目の中断に見舞われることになる。この中断は約30分程度と短いものであったが、すでに午後8時をまわろうかという時刻になっていたフル・セットに及ぶ非常に長い壮絶な戦いは、今度は日没サスペンデッドというタイム・リミットとの戦いにもなってゆくこととなった。夕闇が迫り、次第に薄暗くなってゆくコートの中で激しく打ち合う両者。鳴り止まぬロジャー・コールとラファ・コールの応酬。観客席でたかれるカメラのフラッシュが、まばゆくきらめく。午後9時15分、ファイナル・セットの第16ゲーム、フェデラーのフォアハンドのショットがネットにかかり、遂に空前絶後の激闘に決着がついた。その瞬間、勝者ナダルは、ウィンブルドンのセンター・コートの芝の上に大の字になって仰向けに寝そべり、暗くなった英国の空を見上げていた。新チャンピオンとなった喜びを思いきり噛み締めながら。雨による2度の中断を挟みながら4時間48分にも及んだ死闘は、ウィンブルドンの男子シングルス決勝の最長試合時間の記録を更新した。試合後、両者はともに第5セットの終盤は、日が落ちて暗くなり相当にボールが見えにくい状態となっていたと語っている。おそらく、通常であれば、もはや試合の続行は不可能なコンディションであったかも知れない。しかし、そこで、通常というレヴェルを軽く通り越してしまっていたナダルとフェデラーの真っ向からの壮絶な激突に、順延という水をさす真似ができるような者は誰ひとりとしていなかったのだ。まるで神々の天上での打ち合いに地上の人間が口をはさむ余地などまるでないかのように。この時の、全ての人々の望みは、たったひとつ。この両雄による一歩も譲らぬ激闘に最後のケリがつく、歴史的瞬間を目撃し、それをクッキリと目に焼きつけることのみであった。夕闇がひたひたと迫るセンター・コートで、見えないボールを追いかけ力の限り打ち返す両者を突き動かしていたのは、ただただ勝利への執念のみであったのかも知れない。そして、最終的には、メラメラと燃えたぎるナダルの闘魂が、フェデラーのそれを僅かの差で上回った。実際、勝負を分けたのは、ほんの僅かな差であったはずだ。本当に、第5セットの終盤まで、どちらが勝ってもおかしくはない試合であった。おそらく、相当に多くの人が、この5時間近い激闘を史上最高のゲームと評するであろう。こんなにすさまじい試合は、今までに誰も見たことがなかったであろうから。これまでは、ビョルン・ボルグ(Bjorn Borg)が、息詰る3時間55分のフル・セットの攻防の末にジョン・マッケンロー(John McEnroe)を振り切った、80年の伝説のウィンブルドン男子シングルス決勝こそが史上最高のゲームとされていた。だが、これからは、この08年のナダル対フェデラーの一戦も、夜ごと世界中のスポーツ・バーで熱く濃く語り継がれてゆくことになるだろう。君は08年のウィンブルドンのナダルとフェデラーを見たか、という問いかけが常套句のように用いられ、未来永劫にいたるまで数えきれぬほど繰り返されるに違いない。だが、あの超人的なレヴェルで繰り広げられた死闘は、はたして本当の意味での史上最高の試合であったのであろうか。たとえ世界中がそれを認めたとしても、決してそれに対して100パーセントの納得をすることはない人物が、少なくとも地球上にふたりは存在するであろうことを我々は知っている。ラファエル・ナダルにとっては、ウィンブルドンのセンター・コートで圧倒的な力の差を見せつけ、芝の帝王である無敵のフェデラーを相手にストレート・セットであっさりと完勝をすることこそが、最も理想的な最高の試合展開であったに違いない。また、ロジャー・フェデラーにとっては、5連覇中のウィンブルドンで芝の帝王としての貫禄を見せつけ、挑戦者であるナダルの猛攻を全く寄せつけずに軽く一蹴して弾き返すことこそが、最も理想的な最高の試合展開であったに違いない。08年のウィンブルドンの男子シングルス決勝戦は、人々の記憶にいつまでも残り、やがて伝説となるであろう4時間48分の激闘であった。だが、当事者のふたりにとっては、戦前に頭の中で思い描いていたベスト・ゲームとは遠くかけ離れた内容のものであったかも知れない。別次元でテニスをするナダルとフェデラーにとっての史上最高の試合とは、実際のところ全然あんなものではないはずである。まだまだ両者の実力は伯仲している。今後も幾多の名勝負が繰り広げられてゆくことを期待したい。
 ちなみに、ナダルとフェデラーが壮絶な激闘を繰り広げていた頃、山本モナと巨人軍の二岡智宏は五反田の安ホテルにいたことになる。まあ、別にどうでもいいことなんですけど。飲みなおすんだったら、もうちょっとマシなホテルにしなよ。
 巷では、iPhone 3Gが話題です。基本的に電話嫌いなので携帯電話をあまり携帯することはなく、携帯音楽プレイヤーのiPodすら一度も手にしたことのない身としては、この画期的な最新機器に対してどう対処してよいものやら、ひと思案してしまうところなのであります。これまでと同様に一定の距離を置き続けるのか、これまでになかなか縮めることのできなかった距離を一挙にふたつとも手元に引き寄せてしまう絶好の機会とするのか。何だかいろいろと考えさせられてしまうのです。たぶん、ここで劇的に何かが変わるようなことは決してないでしょうけどね。巷で話題なので、ひと思案してみるのも悪くはないかな、ということで。
 今回の溝!だよりは、最近のリリース作品のリポート作成が全く追いついていないこともあり、何とも情けないことにリポートの本数はゼロです。ちょろっとローファイ・フォークについてのテキストを書いてみたのですが、まだまだ一応未完でして、これからこってりと推敲を重ねなくてはならないようなので、発表はもう少し先になりそうです。なかなかリポート作成に取りかかれず、ずっと後回しになってしまっているものを、とりあえずタイトルだけでもお伝えしておきます。AudioTongからのBanabila/Zenialの“Signals From Krakrot”とJoseph Volmer and Eric Fourmanの“The Transcription of Organ Music”。Eg0cideからのスティルボーン・ブルース(Stillborn Blues)の“The Same Old Failure (2007-2008)”。Clinical ArchivesからのLitmus0001の“Stillorgan Road”。Two Left Hands On Two Right Armsからのアドリアン・フアレス(Adrian Juarez)の“Floreale”。このあたりの作品が、実に高品質で素晴らしかったです。全く何の説明も解説もできていませんが、良質な作品ばかりですので、機会があれば是非チャレンジしてみてください。いろいろと誠に申し訳ありませんが、なにとぞお許しのほどを。

溝!後記

 というわけで、今回の溝!だよりは以上です。あれ、何だか音楽のネタがものすごく極端に少なくないですね。はてさて、どうしたものでしょう。もっともっと精進しなくては。それでは、また。アウフ・ヴィーダーゼーエン。

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