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<<   作成日時 : 2007/11/30 03:52   >>

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SeNil: GAGA
Haknam Haknam.Digi02

画像 フランクフルトを拠点に活動するセバスティアン・フィーゲンとニルス・ルンドグリンからなるユニット、セニル(SeNil)が、ネット・レーベルのHaknamより発表したデビュー・シングル。ちなみに、このユニット名は2人の名前の最初の部分を取って合体させただけの極めて単純なものである。
 3曲収録のEPである「GAGA」は、タイトル曲の“Gaga”で幕を開ける。激タイトなミニマル・エレクトロ・トラックに断続的に刻み込まれたストリングスのフレーズが響く、ややダークで軽くダビーなサウンド。そこに野蛮な太く重いベースラインが登場し、フニョフニョでヒュルヒュルなシンセのフレーズが縦横無尽に漂い始めると、なかなかにイカレた世界が目の前に現出していることにハタと気づかされる。音数も手数も極端に少ないが、ここまで圧倒的な音世界を構築できる手腕は、かなりのもの。ただの思いつきでやっているような偶然の産物めいた感じもなきにしもあらずだが、おそらく実際は緻密な計算に基づいて制作されているのであろう。実に強烈である。2曲目の“Claptomaniac”は、より伝統的なミニマル・テクノのスタイルに近いワイルドで存在感のある四つ打ちのキック・ドラムを基盤とした楽曲。こちらも、ややダークで軽くダビー。エコーやエフェクトでフラフラと漂ったり拡散して飛び散りまくるシンセの音の根本の部分には、明確にシカゴ・アシッドからの強い影響が感じ取れたりする。だが、その結果としてアウトプットされている楽曲は、あまり伝統的なスタイルや過去のハウスやテクノのサウンドに多くを負ってはいない雰囲気なのがよい。このヒプノティックで乾ききったミニマル・トラックからは、強烈なまでにイマの空気が感じられる。ラストの“African Rumba”は、タイトル通りに少しアフリカンでトライバルな耳触り。しかし、ここにはアフリカの密林を思わせる大量のアフリカン・パーカッションの連打も現地の民族音楽で使用されるような特別な楽器の音も存在しない。ドッシリとしたハウス・トラックに単純な反復を繰り返すベースライン、そこに奇抜なフレーズの断片の群れが入れ替わり立ち替わり絡んでゆく、だけ。そして、恐ろしく拙いポコポコのパーカッションと微かに響く拍子木の音が、気休め程度に密林感を演出しようと静かに大奮闘。変テコな疑似アフロ音楽にグイグイと引き込まれてゆく不思議な感覚。ピンポイントで効果的に訪れるダビーな音処理が、楽曲の展開にイイ具合にメリハリをつけている。
 SeNilは、この「GAGA」を発表した後に、ハンブルグの大ディストリビューターでもあるWord And Soundが傘下に設立した新人の登竜門的なレーベル、Was Kidsより初のアナログ・シングル“Belle Vue/Water Melon”をリリースしている。このシングルでもSeNilは8分前後の長尺曲2曲で、音数も手数も極端に少ないイイ具合にイカレたミニマル・トラックの世界を炸裂させている。今後、このコンビが、どのような音を作り出してゆくのかチョット気になるところではある。あまりミッチリと作り込みすぎて音数や手数が増えてくると、全てが台無しになってしまう可能性は大だ。今のこのままの感じで作風を深化させていってもらいたい。そう切に願わずにはいられないほどに、これまでに発表されている2作品のレヴェルは、なかなかに高いのである。(07年)

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