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zoom RSS New Dawn and Fades(六)

<<   作成日時 : 2014/01/01 03:28   >>

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New Dawn and Fades



現段階において、ある程度の成功をおさめている先行世代を猛烈な勢いで後継世代が追い上げてゆく動向の図式の中にあまり食い込めていない、やや中途半端な位置にいるグループは、今後さらに積極的な仕掛けを打って結果を残し印象に残るプロモーション活動を展開して、Kポップの世界での生き残りの道を探ってゆかなくてはならなくなるだろう。その中でも、最も過酷な境遇に晒されそうなのが、そこそこ活動歴が長く、そこそこの人気を獲得しているが、なかなかフォロワー的な位置付けから抜け出せずに、さらに上を狙ってゆかなくてはならない層(それが期待されている層)であるのかも知れない。レインボーやナイン・ミューゼスも、大まかな分類としては、ここの層に属しているといえる。だが、これらのグループは、13年の目覚ましい活躍で、その最初のハードルをクリアすることにはひとまず成功した。停滞したものを一変させて巻き返しを図り、そうした活動の成果が安定した形で、それなりに表れているか表れてこないかが今後の命運を決する大きな分かれ道となってくるであろう。パンチのあるファンク曲と正統派のガールズ・ポップ曲というふたつのスタイルのヒット曲を飛ばしてきているシークレットは、その異なるセクシーなイメージと可愛いイメージの狭間で、どうにもグループ全体としてのイメージがぼやけて定まらなくなってきているようにも感じられる。また、ソン・ジウンのソロ活動ばかりが目立ち、その他のメンバーの活躍の場が少ないのも寂しいところである。シスターの場合には、完全にヒョリン頼みで成り立っているという印象が拭いきれないものがある。Kポップの世界でも一二を争うヴォーカル・パフォーマンスを披露するグループであり、安定した熱烈な人気を誇ってもいる。だが、シスターでもグループ内グループのシスター19でも、結局はヒョリンとその他のメンバーという形となってしまっていて、その並外れた歌唱の実力に接するためのシスターやシスター19でしかないようにも感じられるのだ。11月26日にヒョリンがソロ・アルバム“Love Hate”を発表し、このところずっと真しやかに囁かれていた本格的なソロ・デビューが遂に現実のものとなってしまった今、これまで以上にシスターのヒョリン以外のメンバーの影は薄れていってしまうことになるのではなかろうか。4minuteも、このところ今ひとつ殻を突き破れていない頭打ちの状態に陥ってしまっているように思えてならない。初期の頃は、クールでスタイリッシュなバッド・ガール感を強烈に打ち出しており、その動静全てにおいて非常に勢いがあった。ただし、そうした若々しい勢いというのも、いつまでも衰えずに継続してゆくものではない。その4minuteらしいイメージというものが定着し様式化してきたところで、どのようにそこから巧みに前進をしイメージを更新して時には思い切って過去の様式を打ち破ってゆくのかが重要になってくる。4minuteの場合には、野心的にナチュラルな可愛らしさといった要素も打ち出す方向性を選択したのだが、そうした新機軸が逆に元々の4minuteらしいイメージというものをぼやけさせ、どこか焦点の定まらぬものにしてしまった印象は多少ある。やはり、あの猛烈に勢いがあった初期のイメージに少し強すぎるものがあったのだろう。そうした路線ではない4minuteを打ち出してゆくことが、とても難しくなってきているような気もする。もし、そうであるならば、どんなにワン・パターンだといわれようとも、その4minuteらしいイメージを突き詰めてゆくほかに道はないと思われるのだが。そして、4minuteの場合にもメンバーのジユンとガユンによるグループ内グループの2Yoonといったサブ・ユニットでの活動もあるが、やはりKポップの世界でも随一のセクシー・アイコンであるヒョナのソロ活動やBeastのヒョンスンとのユニット、トラブル・メイカー、そしてPSYの大ヒット曲“Gangnam Style”のMVへの出演など単独での活躍ばかりが目立ってしまっている傾向は確実にある。また、ヒョナにしてもソロや別ユニットでの活動では思いきり羽を広げて自分の魅力をアピールできているが、逆にそれが母体となるグループに戻ると思った通りに出し切れない窮屈さを感じてしまったりもするのではなかろうか。今後は4minuteとしてどのように最大の切り札であるヒョナの個性を活かしてゆけるかが、もしかすると最大の鍵になってくるのかも知れない。すでにデビューから十三年目を迎えているジュエリーは、11年より新たな四人体制で活動を続けており、古き良き歌謡曲の香りを残した独特のKポップを展開して完全復活をアピールするとともに全力で巻き返しを図っている。00年代中盤の次々とヒット曲を放っていた当時のメンバーは、もはや現在のジュエリーには一人も残ってはいない。しかし、そんな新生ジュエリーであるが、90年代後半に形成された伝統的なKポップのスタイルやいにしえの韓国の歌謡曲のDNAのようなものを意識的に継承してゆこうとしている雰囲気は、かなり色濃くある。単なるレトロ・ポップスという言葉では片付けきれないような、ほのかに泥臭さのある味わいが、ここ最近のジュエリーの楽曲の最大の魅力である。現在の四人のメンバーでの初のアルバムのリリースが待たれる。独特のセクシーKポップ路線で韓国だけでなく中国や東南アジアの各国でも高い人気を誇るラニア(RaNiA)であるが、このところはメンバーの休業や怪我(交通事故)などの度重なるアクシデントにより本来のペースでの活動ができていない。13年には待望のファースト・アルバム“Just Go”をリリースし、その勢いで念願のアメリカ進出を果たす予定であったようだが、ラニアのこれまでの足跡を総括したようなアルバムは出たもののアメリカでのデビューは現時点では延期されたままである。活動初期には八人いたメンバーも現在では五人にまで減ってしまっている。このあたりで、今後のさらなる飛躍を睨んで、何か決定的な起爆剤となる動きが欲しいところである。いざとなったら相当に思い切りのよさそうなラニアによる起死回生の一手には大いに期待したいところだが。

f(x)は、あまり頻繁に作品のリリースをせず、それゆえにグループが活動を行う間隔は比較的長い。だが、その作品のリリースに合わせた活動は常に印象に残るものであり、その時々のf(x)のメンバーのファッションや髪型、タイトル曲の曲調などの断片的イメージの集積としてリリース作品そのものもまた強く記憶に刻み込まれることになる。“Nu ABO”のf(x)も“Danger”のf(x)も“Hot Summer”のf(x)も“Electric Shock”のf(x)も“Rum Pum Pum Pum”のf(x)も、それぞれに異なるイメージのf(x)であり、それぞれの楽曲と結びついたイメージがf(x)の全体的なイメージを形成し、新たな作品をリリースするごとに新しい楽曲に合わせたイメージの創出によってそれがさらに大きく膨らんでゆくのである。こうした巧みなイメージ戦略の裏側にはf(x)の所属する大手芸能事務所、S.M. Entertainmentのしっかりと筋の通ったマネージメント力も大き関与している。大手の芸能事務所に所属しているタレントは、アイドル・グループとしての作品を発表していない時期にも、商業施設の新オープンや映画の試写会などのレセプションに出席して芸能ニュースやインターネットの芸能専門サイトに記事として取り上げられたり、アパレル・ブランドの広告やファッション雑誌でスタイリング・モデルを務めるなど、こまめに人前に出る機会や人目に触れる機会、話題を提供する機会を絶やさぬことで人々の記憶の中にあるイメージをあまり長く途切れさせることなく繋ぎ止め続ける。f(x)は、グループとして集中的に活動を行うのはヒット曲のプロモーション期間だけであるが、いつでもイメージとしてはすぐ近いところに存在し続けているのである。その一方で、13年にCLのソロ活動も含めて頻繁に新曲をリリースした2NE1は、そうした活動を通じてのメディアへの露出の多さによってイメージの過剰な供給につながってしまったのか、あまりこれといった決定打がなかったような印象を受ける。連続リリースという企画自体は積極的に仕掛けている感じが前面に出ており非常に勇ましくて好ましいものがあるが、その反面においては作品の供給過多によって、それぞれのリリース作品の小粒感が醸し出されてしまい、ひいてはグループ全体のイメージの希薄化にまでつながってしまうことになる。この13年のリリースの結果を踏まえて2NE1もまた、より絞り込んだ活動のスタイルにシフトしてゆくのではなかろうか。そうなるとハイパー・アクティヴなこれまでの2NE1というグループのイメージが、少しばかり大人っぽい方向へと変化してゆくということもあるのかも知れない。いずれにしても所属事務所のYG Entertainmentが、今後の2NE1のマネージメントの方向性をどのように判断するのかは、気になるところだ。

ミスA(Miss A)は、13年10月にセカンド・アルバム“Hush”をリリースした。これは、12年10月のミニ・アルバム“Independent Women Part III”以来となる約一年ぶりの新作であった。四人のメンバーのうち二人が中国出身というインターナショナルな構成からもうかがえる通り、ミスAはデビュー当初から韓国だけでなく中国や台湾をはじめとする中華圏〜アジアでの活躍をしっかりと見据えていたグループである。これまでにもヒット曲の中国語歌唱のヴァージョンを収録した中国盤のリリースを度々行っていているが、今回もアルバム“Hush”の台湾盤がリリースされている。10年代のアジアの音楽文化は、Kポップや韓流エンターテインメントのスタイルが大前提として浸透した上に展開されるのとなってゆくだろう。そこでは、ミスAのように中華圏を中心に海外展開しているKポップ・アイドル・グループが牽引車的な役割を担い、大きな影響力を及ぼす存在となってゆくに違いない。そういう意味では、もはや00年代後半の韓流エンターテインメントのアジア攻勢の新たな足場を築いたKポップのブーム以降の流れに目を向けてゆかなくてはならない時期であるのかも知れない。今後、Kポップが、いかに中華圏進出への最後の分厚い壁を乗り越えてゆくのかという点にも注目してゆきたい。はたしてミスAがアジアを制覇する日は、近い将来に訪れるであろうか。

00年代後半のKポップ・ブームが加速してゆく動きと同調するかのように、エレクトロニック・ダンス・サウンドを大胆に取り入れた“Abracadabra”などのヒット曲を放っていたブラウン・アイド・ガールズ(BEG)は、ここにきて以前のようなイケイケでギラギラな路線から一歩退いて、質の高い楽曲とヴォーカル・パフォーマンスを中心とする路線に戻ってきている。13年7月29日にリリースされた、約一年十ヶ月ぶりの新作(配信シングルなどは除く)となる通算五作目のアルバム“Black Box”では、その名の通りに漆黒の箱に黄金に輝く文字でグループ名とタイトルが記された非常にシンプルなジャケット・デザインが採用されている。ジャケットに四人のメンバーが登場していないアルバムは、06年3月に発表されたファースト・アルバム“Your Story”以来となる。そして、その外装のシンプルさによって表立って表明されている通りに、盤上でも同様に初期の音楽性とヴォーカルを重視した方向性への回帰が図られているのである。そのサウンドの特徴は、エレクトロニックな音素を下地や隠し味として巧みに忍ばせたジャズ・ファンクやソウルを中心とするアダルト・オリエンテッドな風合いに仕上げられたものといえる。その一方で、BEGの四人のメンバーは、それぞれにソロでも活動を行っており、そこでは自由に各々の好きなスタイルや路線が追求されている。ガインは、タンゴを歌い、パク・ジニョンやチョ・グオンなどJYP勢とデュエットし、PSYのヒット曲“Gentleman”のMVにゲスト出演している。そして、ナルシャは趣味性を全開にしてエレクトロニカ系に走り、ジェアは歌い上げ、ミリョはラッパーに徹したソロ作品でThe Koxxなどとも共演している。また、13年11月からはミリョとナルシャによる別ユニット、M&Nの活動もスタートした。こうした個々の個性を活かし、その表現の幅を広げてゆくような意欲的な課外活動は、そのまま翻ってBEGというグループに持ち帰られ四人のメンバーに備わった才能の多様性を閃かせるものともなってゆく。今回のBEGとしてのアルバムは約二年もの間隔をあけてのリリースとなっていたが、それぞれの課外活動や別ユニットでの動きも含めて、グループとしては全体的にバランスがよく非常にスムーズな活動を展開できるようになってきているといえる。そのような独自のペースでの活動を可能なものとしているのは、所属事務所のNega Networkによるマネージメントが、その時々での時節を適切に見極めたクレヴァーな駒の進め方をしているという点にも多くを負っているはずである。周囲のKポップ・ブームなどの動きにはあまり惑わされず、とにかくやりたいことを目一杯に全力でやって、リスナーの耳と感覚に直接に訴えかける。ただただ、ひたすらにそういうことなのであろう。こうしたBEGの実に健全な活動のスタイルは、長く固定されたメンバーでグループを継続してゆく際の良き手本になりそうだ。しかし、このように理想的な形でグループが発する熱量の高低や成熟の度合いにあわせて活動を展開してゆけるというのは、非常に珍しいケースであるのかも知れない。それは、それだけBEGが能力やポテンシャルの高いメンバーが奇跡的な巡り合わせによって結びついた特別な存在であるということの表れでもあるのだろう。ただし、そうした遥か高いレヴェルにある稀有な足跡であるからこそ、多くの後に続く世代が目指してゆくべきひとつの形ともなるのである。10年代後半のKポップの世界に、大人のアイドル・グループばかりがひしめき合うという状況が訪れていたとしてもおかしくはないのかも知れない。

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