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zoom RSS New Dawn and Fades(三)

<<   作成日時 : 2014/01/01 03:25   >>

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New Dawn and Fades



13年は、Kポップ・ブーム第一世代に属する大物グループたちに代わって、その後継の第二世代とも呼べそうな新世代のグループたちが、Kポップの檜舞台の中央にわらわらと押し寄せてきた一年であった。これらのグループたちは、00年代後半の空前のブームにより、すでにKポップ人気というものがしっかりと根付き定着していた10年以降にまるで雨後の竹の子の如くデビューしている。業界のフロント・ランナーである大手芸能事務所が送り出してくる強力にプロモートされるアイドル・グループが、ほぼ出揃った後で、この第二世代のグループ群が、それらの巨木の間隙を縫い隙間を埋めるかのように次々と芽吹いてきたのである。最初は、どれもこれも小粒な存在であり、大木の根元で根強く生き残ってゆくには貧弱すぎるように見えた部分もあった。だが、その新世代の中から、粘り強く着実に活動を続けて、次第に枝葉を伸ばし始める存在が、数年が経ってようやく現れるようになってきたのだ。第二世代の小物たちから見れば怪物並みに巨大な大物グループの足許で、うろちょろするだけであった状態から、少しずつ実績を積み重ね成長を遂げ、ささやかではあるが人気に支えられて花を咲かせ、その存在を大きく誇示できるまでになりつつある。そんな第二世代の台頭の兆しが、はっきりと目に見える形で実感できるようになってきたのが、13年のKポップのシーンであった。かつては下の方でちょろちょろしていたちっぽけな存在たちが、今では人気の面も実力の面でもかなり高い位置にまで這い上がってきており、もはや十二分に先行世代の代わりを務められるほどの存在にまでなりつつあるのである。

13年3月、ガールズ・デイが待望のファースト・アルバム“Expectation”をリリースした。この“Twinkle Twinkle”や“Hug Me Once”、“Oh! My God”、“Don't Forget Me”といった、これまでのヒット曲の数々を収録したアルバムからは、タイトル曲の“Expectation”がヒットを記録している。そして、その三ヶ月後の6月にはリパッケージ・アルバム“Female President”がリリースされ、ここからはタイトル曲の“Female President”がヒットを記録した。また、この楽曲でガールズ・デイはSBSの音楽番組、Inkigayo(人気歌謡)のにおいてグループ史上初の第一位を獲得してもいる。10年7月に“Tilt My Head”で五人組グループとしてデビューしたガールズ・デイであったが、デビューして間もなく二名のメンバーがグループから脱退するという緊急事態に見舞われた。その後、ユラとヘリの二人の新メンバーがグループに加入し、再び五人組グループに戻る。しかし、12年10月にはデビュー時からのメンバーであったジヘがグループから脱退し、現在は四人組グループとして活動している。デビュー当初から大きなメンバーの交代があり、まさに前途多難な船出であったが、ガールズ・デイというグループは、そうした苦境を常に笑顔と弾けるような明るさで元気に乗り越えてきた。10年10月に発表された新メンバー加入以降の再始動曲となった“Nothing Lasts Forever”では、典型的な2NE1フォロワー的スタイルでスマッシュ・ヒットを放ち、一部で高い評価を得る。しかし、11年3月にリリースした“Twinkle Twinkle”では、前曲のクールでかっこいいイメージから一転してキャピキャピとかわいらしい女の子的なコンセプトを大々的に打ち出すことになる。この時期にはまだ所属事務所としてもガールズ・デイというグループの売り出し方に関して、非常に大きな迷いがあったように思われる。突然のメンバー交代などがあってグループの個性が定まらず、デビュー当初に構想していたグループのコンセプトとは全く一致しなくなってきてしまっていた部分もあったのだろう。この時期のガールズ・デイはまだグループとしても大いにブレていた。Kポップ・ブーム第一世代の功績から何とかネタを得て、よろよろと手探りで進んでいたようなところがあったのだ。だが、ほとんどお子様向けポップ・ソングとしても通用しそうなガーリーな可愛らしさを分かりやすくコテコテに打ち出した“Twinkle Twinkle”が、この年の春を代表するスマッシュ・ヒットとなったことで、ガールズ・デイとしてもひとつ吹っ切れたような節が確かにあったのである。これ以降は、この妙に押しの強い独特のコミカルさをもつカワイイ路線を軸として突き進んでゆくことになる。そして、そうした流れの中で誕生したのが、“Hug Me Once”、“Oh! My God”といったヒット曲であった。その後、二度目のメンバー脱退という突然の緊急事態を無事に乗り越えて、13年春に遂にファースト・アルバムのリリースにまで漕ぎ着けた四人は、このアルバムから“Expectation”と“Female President”というガールズ・デイらしい非常にアクの強いカワイイを凝縮させたヒット曲を立て続けに放つことになる。そして、あのデビュー時からごたつき前途多難な船出をしたガールズ・デイは、独特なグループの個性を全開にした連続ヒットの勢いにのって遂にKポップ界の頂点にまで登り詰めることに成功した。こうして、ガールズ・デイはデビューから四年目にして、ようやく大きく飛躍することができた。デビュー当初から様々なスタイルをこなすことができ、グループとしてのポテンシャルにも高いものがあった。だが、そう簡単にKポップの世界はガールズ・デイというグループの前に真っ直ぐに進む道を開くことはなかったのである。しかし、数多の苦労と苦節を踏み越えて大きく回り道をしながら、幾つもの小ブレイクの実績を積み重ねてきた上で掴んだ成功だけに、現在のガールズ・デイには並々ならぬ安定感が備わっているようにも見える。この成功の裏側には、今や二人のみとなってしまったオリジナル・メンバーのソジンとミナの強固な意地と忍耐と踏ん張りが存在していたであろうことは、想像に難くない。この二人の何としても少しでも上のレヴェルへと這い上がろうとするガッツによって、現在のガールズ・デイがあるといっても過言ではないだろう。いつも笑顔で元気いっぱいのガールズ・デイであるが、その肚はしっかりと据わっている。だからこそ、ガールズ・デイは強いのである。

6月20日、六人組グループのダル・シャーベットがミニ・アルバム“Be Ambitious”をリリースした。そして、このミニ・アルバムからは、タイトル曲の“Be Ambitious”がヒットを記録している。また、この作品では、メンバーのカウン、ジユル、セリが、個別に“Summer Break”、“Hey Mr. Chu~♥”、“Let It Go”という収録曲の作詞に携わり、12年に加入した新メンバーのウヒはミニ・アルバムのクロージング・ナンバー“Maybe”においてひとりで作詞と作曲を手がけるなど、それぞれに多才な一面を垣間見せている。こうしたグループのメンバーが、作品の制作に携わってゆく事例は、これからも増加してゆくのではなかろうか。ファンは、Kポップのアイドルに歌って踊るだけではない、従来のアイドル像のさらに上をゆくプラスαな部分を求めてもいる。上手に歌えて美しく踊れるということは、すでにKポップ・アイドルにとって当たり前のようにクリアされていなくてはならない段階であるのかも知れない。その上で何ができるかという部分が、アイドルやスターに求められる重要な条件となってくるのではなかろうか。

4月23日、七人組グループのエイ・ピンクからメンバーのユギョンが脱退することが突如発表された。脱退の理由は、学業に専念するため。ユギョンは、メンバーの中でも最もグループのコンセプトである清楚で上品なお嬢さま系のイメージに合致したキャラクターの持ち主であったため、この突然の脱退に対しては惜しむ声が多く寄せられた。そして、やはり所属事務所とユギョン(の家族)の間に待遇など契約条件をめぐって確執があり、それが拗れた末のグループ脱退であったというような憶測が乱れ飛ぶことにもなった。すでにユギョンは芸能活動から身を引いてしまっているため、何が真相であったのかは今後もおそらくは明らかにされることはないであろう。本当にひとりの大学生として将来の目標に向けて勉学に集中するためであったのかも知れないし、もしかすると所属事務所のA Cube Entertainmentとの間に契約をめぐって何かしら問題があったのかも知れない。そして、このユギョンの脱退は、ほかのエイ・ピンクのメンバーたちにとっても突然降って湧いたような大事態であったであろう。12年5月にファースト・アルバム“Une Année”を発表し、13年はさらに上の段階へとステップ・アップしてゆくことを全員で目標としていたはずである。しかし、そこから全く予想だにしていなかった離脱者が出てしまった。かなり強いショックを受けたメンバーもいたに違いない。だが、エイ・ピンクにそこで立ちすくんでいられる時間はなかった。厳しいKポップの世界を生き抜くアイドル・グループとして、予め定められたスケジュール通りに前に進んでゆかなくてはならなかったのである。そして、エイ・ピンクは、そのまま新たに六人組グループとして活動を継続し前進してゆくことを選択した。7月5日、ミニ・アルバム“Secret Garden”がリリースされる。この作品では、六人のメンバーのナチュラルな魅力と飾らぬ可愛らしさをより前面に押し出し、清純派の王道アイドルとしてのスタイルをがっちりと押し進めるような楽曲群を聴くことができる。また、11年に“My My”を手がけているシンサドン・ホレンイ(新沙洞の虎)をプロデューサーに迎えたタイトル曲“NoNoNo”は、そのポップで親しみやすい曲調もあって音楽番組での第一位を獲得するほどのヒットを記録している。13年のエイ・ピンクは、突然のメンバーの脱退というグループとして初めて直面することとなった大きな障害による危機的状況をたくましく乗り越えて、より高く大きく羽ばたくことに成功した。この山あり谷ありな数ヶ月間の各メンバーのエイ・ピンクとしての活動への集中度からは、まだまだこのグループが大きく成長してゆく可能性を大いに秘めていることを直感させられた。七人組から六人組になって初めて発表した楽曲であった“NoNoNo”のパフォーマンスでは、メンバーが一人減ったら一気にこぢんまりとしてしまったと思われてたまるかという気概と正統派アイドルとしてのプライドが、その歌からもダンスからもビシビシと放たれていたのである。このエイ・ピンクの六人は、まだまだ上のレヴェルを目指して貪欲に成長を続けてゆくはずである。

5月2日、六人組グループのハローヴィーナスがミニ・アルバム“Would You Stay For Tea?”をリリースした。このミニ・アルバムからは、タイトル曲の“Would You Stay For Tea?”がヒットを記録している。そして、そのヒットの余韻も冷めやらぬ6月22日には、ソウルの西江大学の講堂においてハローヴィーナスのファースト・コンサートが開催された。この大盛況に終わったコンサートの模様は、8月13日にライヴ・アルバム“Hello Venus Live Album 2013”という形で配信のみではあるが正式にリリースされている。これは、前売りチケットが発売と同時に完売し、翌6月23日の追加公演のチケットも即日完売となってしまったため、コンサートを見たくてもコンサート会場に入れなかった多くのファンのための緊急措置的なリリースでもあった。12年のデビュー以来、これまでに三枚のミニ・アルバムをリリースしているハローヴィーナスであるが、今のところまだフル・アルバムは一枚も発表していない。そんな駆け出しのグループが、いきなり追加公演のおまけまでついたソロ・コンサートを開催し、それを成功させ、正規のアルバムの前にライヴ・アルバムをリリースしてしまったのだから、これはちょっとした事件である。まさにハローヴィーナスは、新韓流Kポップ・アイドル第二世代ならではの新しい試みを実践しているグループだといえる。こうした、これまで通りの常道を敢えてゆかずに、あまり新奇すぎない手法で新鮮さと特異性をアピールしてゆく試みは、13年のハローヴィーナスの存在を際だたせることに十二分につながったといえる。ハローヴィーナスは、歌の面でもダンスの面でも衣装の面でも特にこれといった奇抜なことを試みることはない。これは、どこにでもいる普通の女の子のような親しみやすいグループの個性やコンセプト(とはいっても、六人のメンバーは全員がモデルか女優のような卓抜したプロポーションや可愛いルックスの持ち主であり、そうそうそのへんにいるような雰囲気ではないが)に沿ったものでもある。よって、通常のグループの佇まいとしては普通の女の子っぽさからは決して逸脱することがない分だけ、コンサート開催や定石通りではないリリースなどの実地の活動を通じて、より近くに感じられるアイドル・グループとしてのハローヴィーナスならではの独自性を発揮させてゆく方向へと進んでいったのであろう。ある意味では、この選択はとても正しいものだといえる。ここ最近のKポップの世界のゆっくりと大きく動き出している時流の中では、とにかく何かを実際に(的確に時節を読んで効果的に)アピールしてゆくことが何よりも大切なのである。

この11年にデビューしたダル・シャーベットとエイ・ピンクの二組と12年にデビューしたハローヴィーナスは、これまでコンスタントにヒットを飛ばし続けており、順調に活動実績を積み重ね、すでにKポップの世界において一定の地位を築きつつある。後は、その人気を内外で決定的なものとする強烈に印象的なヒット曲の登場を待つばかりだ。ただし、この最後の分厚い壁を打ち破るのが、最も困難な作業であるのかも知れない。だが、この各メンバーの個性もルックスもグループとしてのポテンシャルも非常に高いものをもつ三組であれば、その可能性は十二分にあるはずである。

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