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zoom RSS Radiomaniac: 2nd Transmission (Single)

<<   作成日時 : 2012/12/01 03:00   >>

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Radiomaniac: 2nd Transmission (Single)
レディオマニアック「第二トランスミッション」

画像



Artist: Radiomaniac
Title: 2nd Transmission (Single)
Genre: Post-Rock/Experimental/Electronic/Shoegaze/Noise

Tracklist:
01. HTRK Sakhalin
02. Anti-Matter
03. Butterfly's Cry

Cover Image

Download (MP3 + Image)
Visit Archive.org (Free Download & Streaming)

Album Description:
2nd Transmission is the second release of Radiomaniac. This is a single that was recorded scrupulously the growth of the band sound in a short period of time. The beautiful melody and noise encrusted stunning three new songs have been recorded. The mass of the united sound would break through that thick wall.

Produced by Radiomaniac
Mix & Mastering by Radiomaniac
Artwork by Radiomaniac

Band members:
Andrey R - Bass Guitar, Guitar
Yuri Che - Guitar, Bass Guitar, Keybords
DevilDetailz - Guitar, Keybords
Andrey Tryastsin - Drums, Samples



«In our time, it is difficult to be astonished by a combination of aggressive distorted guitars and elements of club electronics. Some artists have live component as a dominating foundation and combine it with synthetic sounds. However, they are a sort of rockers who use electronics. Others have electronic beats and melodies as basis, and try to give some liveliness to their music by using guitars, bass, even bagpipe sounds. But they are electronics in fact. And it is close to impossible to determine the basis of some others. Radiomaniac might be labeled as these "others". Sometimes it is not clear whether it is a guitar or not - so unusual sounds it was made to emit. High technologies are connected with slightly underground quality. Was it done intentionally or not - doesn't matter - everything sounds organically. Some unique madness is woven into all four tracks - as a protest against the music canons, and at the same time using them.» © “Lestnica” Sakhalin journal.

For more information
http://www.lastfm.ru/music/Radiomaniac
http://www.facebook.com/pages/Radiomaniac/319451094811325
http://www.facebook.com/groups/274072889367290
http://vk.com/radiomaniacs
http://www.youtube.com/user/RadiomaniacOnAir

Creative Commons License


Radiomaniac: 2nd Transmission (Single)
Mizou MZ007

Radiomaniac, live transmission. Listen to the silence, let it ring on.

This is the second release of Radiomaniac, a post-rock band based in Sakhalin, Russia. The single entitled "2nd Transmission" obtains these stunning three new songs.

The sounds of Radiomaniac are becoming more dynamic and full of energetic than its previous EP. If you listen to the great first song "HTRK Sakhalin", you will understand it immediately. On this song the peculiar land called Sakhalin has been depicted in the style of totally hard edge sound. Second song "Anti-Matter" shows the clash of frenzy. Matter and Antimatter. Inorganic and organic. Third song "Butterfly's Cry" is a pure heavy elegy in post-rock style. We hear here is a cry that have not a voice of a beautiful butterfly fluttering in gruesome battlefield. It could pull out the history of stupid discord from the brink of oblivion.

Look to the north. The key to solving tangled yarn of all matters is hiding there.

No language, just sound, that's all we need know, to synchronize. And we could dance. Dance, dance, dance, dance, dance, to the Radiomaniac.


サハリンのポストロック・バンド、レディオマニアックから届けられた第二のトランスミッション。この四人組バンドにとってのデビュー作となった前作の“1st Transmission EP”は、ボーナス・トラックも含めて全五曲を収録したEP作品となっていたが、今回はシングル形式での作品のリリースとなる。ここには、レディオマニアックからの第二のトランスミッションとしての全三曲の新曲が収録されている。
現在、レディオマニアックはライヴ活動を中断し、非常に限られた活動のみを行っている。これは、バンド内にロシアの男性市民の義務である兵役に就いているメンバーがいるためであり、これによって日常的にバンドで集まってリハーサルを行ったりライヴ演奏を行うことは不可能となってしまっているのだ。このバンド活動が限定的なものにならざるを得ない状況は、しばらくの間続くことになる。
ロシアの兵役の期間は通常で一年間である。だが、その間、各メンバーのスケジュール調整が難しいことを理由に、バンドの活動を完全に休止したままにしてしまうのはもったいない。そこで、レディオマニアックは、このスローダウンの期間を曲作りとスタジオでのレコーディングを中心とする活動に充ててゆくことに決定したようである。
前作“1st Transmission EP”のリリース(12年8月)とほぼ同時期にレディオマニアックは、初のアルバムの制作に取りかかっていた。だが、その予定は急遽変更され、アルバムのレコーディングの過程で最初に完成した三曲が、まずシングルという形式で先行発表されることになった。スタジオでの作業において、ここに収録された三曲が、ひとつのコンセプトの下にまとめられる作品群として、明確に切り取ることのできるものであったのだろう。
レディオマニアックのアルバム制作の作業は、このシングル用の楽曲の完成以降も予定通りに続けられている。現時点ですでに新たに七曲のレコーディングが完了しつつあるという。かなり順調にレコーディングは進行しているようだ。このペースでゆけば、アルバムの完成もそう遠いことではないのではなかろうか。おそらく、早ければ来年の春あたりにレディオマニアックのファースト・アルバムを聴くことができるのかも知れない。

デビューEPとファースト・アルバムの狭間の期間に、わざわざ予定を変更して新曲の三曲がシングルとしてリリースされたことには、やはりそれなりの意味があるものと思われる。アルバム用の楽曲としてレコーディングしていた三曲であったにも拘わらず、それらはメンバーが聴いても少しばかり飛び抜けて驚くべき仕上がりのものであったのだろう。
ここに収録された三曲には、デビューEP以降のバンドの新しいサウンドの形が、はっきりと現れて/表されている。つまりバンドの成長の跡を証立てする三曲なのである。レディオマニアックの音は来るべきファースト・アルバムへと向けて、少しずつ劇的に変化・進化している。その変化・進化する過程のサウンドを記録したものが、このシングルとなる。そして、その驚くべき動きを報告・伝達するための新たなトランスミッションとして、ここに“2nd Transmission (Single)”はリリースされたのである。

この“2nd Transmission (Single)”の冒頭を飾る楽曲のタイトルは、“HTRK Sakhalin”となっている。サハリンというバンドの活動拠点の地名の前にアルファベット四文字が冠された、何かの記号のようなタイトルである。これは何を意味しているのか。まず関連性を探り出せそうなのは、ラジオ・サハリンとしても親しまれているユジノサハリンスクの短波・中波ラジオ局、GTRK Sakhalinの名称である。もしかすると、サハリンに暮らす人々であれば、このサハリンという地名の前につく「HTRK」という四文字のアルファベットから、すぐにラジオ・サハリンのステーションID(?)である「GTRK」をイメージするのかも知れない。彼らのバンド名がレディオマニアックであることも、この楽曲のタイトルがラジオ局の名称を捩ったものであることにイメージが繋がる重要なファクターとなるはずだ。
では、なぜここでは元々の「GTRK」という文字列が「HTRK」へと変更されているのであろうか。ここに登場している「HTRK」とは、オーストラリアのメルボルンで結成されたエクスペリメンタル・エレクトロニック・ロック・ユニット、HTRKの名称を、そのままもってきたものと思われる。ちなみに、レディオマニアックのメンバーは、このHTRKを影響を受けたバンドのひとつとして挙げている。HTRKとは略称であり、元々のフレーズは「Hate Rock」だ。つまりこれは、アンチ・ロックンロールの姿勢を全面に押し出した、極めてポストロック的なバンド名なのである。レディオマニアックは、その反ロックンロール的な姿勢に共鳴し、それを意味通りのフレーズとしてここに引用しているのではなかろうか。
さらに、このタイトルの“HTRK Sakhalin”とは、サハリンのヘイト・ロックという意味に読み取ることもできそうである。これは、レディオマニアックが20世紀的な古いスタイルのロック音楽との間に明確に一線を画すポストロック・サウンドを、バンドの音楽性として標榜しているという姿勢を表明している楽曲のタイトルであるのかも知れない。そして、そのロックへの愛憎渦巻くフレーズの横にわざわざサハリンという土地の名前を並記してみせるところに、彼らの故郷である極東の島に対するアンビヴァレンスな心情が透けて見えるようでもある。
このサハリンというバンドの出身地であり拠点となる場所の名称がタイトルに入った楽曲は、おそらく今後の地元でのライヴ・パフォーマンスには欠かすことのできない一曲になってゆくのではなかろうか。そして、ゆくゆくはレディオマニアックの代表曲となってゆく楽曲であるのかも知れない。
“HTRK Sakhalin”は、冒頭から威勢よく駆け込んできて、そのままどこまでも疾走し続けるドラムスが印象的な楽曲である。まるで肩ならしをするような助走から一気にビートの急流に飛び込んでゆくギターが、拉げるノイズと目の覚めるようなフレーズを矢継ぎ早に繰り出してゆく。重くうねるベースも流れの早さに押し流されまいと動き回る。短いタームで目まぐるしく展開してゆく曲調の中で、全ての楽音がひとつにまとまり音の塊となって猛進してゆく。そして、その硬質で眩い光を放つサウンドは、そのままある種のカタルシスに到達して美しく果てる。

二曲目は、“Anti-Matter”。アンティマター(Antimatter)と綴ると、これは反物質のことを意味する。この“Anti-Matter”も発音は同じであるので、このタイトルを耳できいた者はそのまま反物質という意味で受け取ることになるだろう。しかし、ここではこのアンティマターという語がハイフンで区切られ、「Anti」(反対)と「Matter」(問題、事項、事柄)のふたつの語がハイフンで繋がれていることに注目したい。このように表記すると、アンティマター(アンティ・マター)という語は、事件や事柄、すでに起きてしまったこと、そしてその記録、記録されているものに反対するということを意味するようにもなる。ただし、これは、起きてしまったことの全て、つまり全ての過去を否定するものではない。実際には、過去のうちには記録(記憶)されることのなかった膨大な起きてしまった事件や事柄も含まれているはずなのである。そうした、過去に起きた本当の意味で過ぎ去り忘れ去られてしまったものを掴み出してきて、現在において「Matter」(問題、事項、事柄)とされているものの上にぶちまける。“Anti-Matter”とは、記録されなかった過去による記録された過去に対する逆襲なのである。
ひんやりとしたインダストリアル調のビートのループに導かれて滑り出す、機械的な反復を繰り返す導入部。その整然とした音の連なりを突き破るように野性的なドラムスと荒々しくノイジーなギターが乱入してくる。縦横無尽に暴れ回り転げ回る凶暴なサウンド。通奏低音としてうねりの狭間をぬって走るベースライン。アヴァンギャルド色の強い前半を駆け抜けたレディオマニアックは、さらに激しい動きをみせる後半の展開へと、もう一段高く駆け上がってゆく。粉々になるまで粉砕されてゆく事項と事柄。その闘争の行き着く先は反物質的な無音の世界である。

三曲目は、“Butterfly's Cry”。蝶の泣く声。この楽曲には、すでにレデオマニアックによってMVが制作されている。そこでは、非常に悲惨な前世紀の戦争の記録映像からコラージュされた大量破壊兵器による殺戮の場面や人間でありながら人間として扱われることのない兵士たちの姿が、レディオマニアックのヘヴィな楽曲にあわせて次々と写し出される。そして、そこで連想されるのが映画『西部戦線異状なし』(All Quiet on the Western)の蝶が登場する印象的なラスト・シーンである。戦場の蝶。とても不釣り合いな両者であるが、それぞれが正反対のイメージをもつゆえにか、ともに互いを強く引きつけ合い結びつけ合うものをもってもいる。この“Butterfly's Cry”のMVは、そんなことを思い起こさせてくれる。そこで、蝶の存在が訴えかけているもの。それは、紛れもなく反戦であり切なる平和への願いである。ひらひらと優雅に飛び舞う蝶の発する声にならない叫びに耳を傾ける。
レデオマニアックの活動拠点であるサハリン・樺太は、19世紀後半から帝国主義へと傾く時代の流れに飲み込まれた日本とロシアの間の覇権争い/領土争いの舞台となり、幾度となく凄惨な戦場となった。そして、そこで、両国の兵士、両国の市民、移住者として戦争に巻き込まれた朝鮮人や中国人、そして先住民たちに多くの犠牲者を出してきた歴史をもつ。この戦争の歴史は、日本とロシアの間だけの問題ではなく、中国や韓国・北朝鮮、そしてアイヌ民族といった東アジア全体を巻き込むものであるだけに実に根が深い。あの日、あの血塗られた戦場に舞い飛んでいた蝶は、今どこに行ってしまったのだろう。あの蝶は、今もきな臭い大地の上を飛んでいる。声にならない叫び声で平和への願いを訴えかけながら。
重苦しくメランコリックなムードを漂わせながら、地を這うように滑り出すサウンド。歪みきったギターが、ジリジリとした電子音とともに焦れるように旋回し続ける展開の中で、呻き声を挙げる。うなるベースラインは、淡々と蝶の物語を語り続ける。鬱々と沈み込んでいった果てに、醒めきったサイケデリアによる張り詰めた音世界が待ち構えている。突き抜けてゆくレディオマニアック。儚く舞い漂う旋律を掻き消すような轟音のノイズの渦巻き。一瞬にして世界は崩れ落ち、やはりまた何事もなかったかのように静寂に包まれる。

前作“1st Transmission EP”のレコーディングから、わずか半年あまりの期間を置いて制作された本作“2nd Transmission (Single)”であるが、バンドのサウンド面での成長や進化には、著しく光るものがある。全体的に音のレンジや幅が格段に広くなっているような印象を受けるのは、単なる錯覚ではないだろう。非常に細かい部分まで充溢し躍動感がみなぎっているバンド・サウンドは、より大きく鮮烈なる動きへとつながる全体的な音のダイナミズムをも生み出している。また、レディオマニアックのサウンドの要であるギターの存在感もこれまで以上に増しており、エッジの効いた鋭くハードなリフやメロディ、ノイズの凶暴性や荒々しさにも、一段とすごみが増してきているのだ。打ち込みのビートや大胆に導入されたエレクトロニックな音響との有機的な融合も進み、楽曲によっては、これまでのハードでアグレッシヴな側面に加えてポップなノリのよさといった部分も身につけつつある。ある意味では、ここにきてレディオマニアックらしいサウンドの完成度が、かなり高まってきているともいえるであろう。
さらに、そこではレディオマニアックのメンバーが「集合住宅と工場の間をつなぐように広い道路が走っているだけの味気ない殺伐とした風景」と語った、サハリンのユジノサハリンスクの空疎で淀んだ空気感が、よりハッキリとサウンドで表現されるようになってきているようにも思われる。それをまざまざと感じ取れるのが、このシングルの一曲目の“HTRK Sakhalin”である。このように、このバンドならではの特色を表に出してゆくことによって、より確実に独自のポストロック・サウンドへと近づいてゆけるようになるのではなかろうか。
明らかに、レディオマニアックはレディオマニアックにしか醸し出せぬ雰囲気をもつサウンドを表出させつつある。そのことを、ここに収録された三曲のサウンドは、色濃く物語っている。これが、いかに現在制作中のアルバムで、さらに進展/発展し、つまらない壁や枠組みをぶち破って、新たな音の地平を切り拓いてゆくものになってゆくのか。非常に楽しみである。

Liner notes by Masaru Ando

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