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zoom RSS VA: Ralph Lawson's 2020Vision

<<   作成日時 : 2007/11/07 02:48   >>

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VA: Ralph Lawson's 2020Vision
P-Vine PCD-93026

画像 毎度ありがとうございます。見本盤をいただきました。さっそく紹介させていただきます。発売日は、11月2日です。すでに絶賛発売中です。
 これは、UKのハウス・ミュージック専門レーベル、20:20 Visionの最新レーベル・コンピレーション・アルバムである。20:20 Visionは、95年にDJ兼プロデューサーのラルフ・ロウソンによって設立された、すでに10年以上の歴史をもつ老舗であり、これまでに約150作ほどのシングルをリリースしてきている。レーベル設立当初からNuphonicやPaper RecordingsなどとともにUKハウスの新興勢力台頭の流れにのって注目を集め、ロウソンとカール・フィンロウ、ポール・ハゲットのユニットであるウルフ・ン・ベアやアーバン・ファーマーズ、フィンロウのソロ・プロジェクト、ランダム・ファクターなどレーベル周辺のタレントによる作品を中心に、ディノ&テリーやフレッド・エヴリシングといったUK以外のアーティストによる作品も積極的にカタログに加えながら、着実に堅実に質の高いリリースを積み重ねてきた。91年にスタートし今年で16周年を迎えるリーズの反骨精神にあふれるアンダーグラウンド・ハウス・パーティ、Back To Basicsで不動のレジデントDJを務めるロウソンだけに、どんなに時代が移り変わろうとも最先端をゆく音を的確に嗅ぎ分ける能力には絶対的なものすらあるであろうことは間違いない。そんなロウソンのキレのあるDJ的感性によって収拾選択されたアイテムのみがリリースを許される20:20 Visionが、90年代に勃興したグローバルなディープ・ハウスのムーヴメントの中でキラ星のごとく輝いていた幾つものレーベルが00年代前半に相次いで失速し堕ちていったのを尻目に、シーンの第一線で頑固に生き残り続けたのには、やはりそれなりに確固たる能力と実力と体力に裏付けられた理由があるのである。近年は、ボビー・ペルー(ポール・ウールフォード)やアート・オブ・トーンズ、元マグワンプのジーン・ヴァネス&トーマス・ソエットによるスピリット・キャッチャー、フェルナンド・プリチーノ&ジュリアン・サンザのシルヴァー・シティ、そしてこのシルヴァー・シティのコンビにロウソンとドラマーのダニー・ワードを加えたバンド形式のユニット、20:20サウンドシステムなどがレーベルの軸となり、コンスタントに先鋭的なクラブ・ヒット作を連発している。特に、シルヴァー・シティの“Down 'Till 7”のリンドストロム&プリンス・トーマスによるリミックス盤からイタリアのPignaやNatureで活躍するフランシスコの“Hero/Venti Venti”、そしてNYのニック・チャコーナによる“Through The Door”と立て続けに飛び出したディスコ・ハウス・シリーズの作品群は、かなり強烈で印象的なものがあった。
 本盤は、DJでありレーベルの設立者でもあるラルフ・ロウソンによるミックスCDとなっている。ヴェテランDJのロウソンによる各曲の聴かせ所のツボをバッチリと押さえた卓越したミックスで、20:20 Visionのヒット作や未来のクラブ・ヒットとなるに違いないココが初出の新曲を一気に楽しむことができる。長い歴史を誇り、多数のタレントを擁し、幾つものプロジェクトに関わるロウソンを中心として人物の相関も傍目には複雑なように見えそうな20:20 Visionは、若いリスナーには少し手を出しづらく、あまりその全体像を簡単には把握しにくいレーベルであるのかも知れない。そういう意味では、こうしたミックスCD型のレーベル・コンピレーションでサクッと全体を見渡してしまうというのは、最も手っ取り早く足を踏み入れやすい恰好の入口となるのではなかろうか。また、レーベルの10年以上に及ぶ歴史を一枚に凝縮するような重い作りではなく、最近のヒット曲を中心に現在のレーベルのサウンドを明確に浮き彫りにするような選曲も実にフレッシュでよい。本作は、アート・オブ・トーンズとニック・チャコーナのカラフルでキャッチーなエレクトロ・ディスコ〜ミニマル・テック・ハウスで幕を開ける。これに続くのがバーンスキーとオーディオジャックという若手の注目株による活きのいいトラック。そして、中盤の山場となるのが、近年の20:20 Visionからの最大のヒット作であるボビー・ペルー“Erotic Discourse”。このヒプノティックでアシッディなエレクトロ・ハウスのビッグ・チューンでグッと大きな流れを引き寄せておいて、これ以降はブレット・ジョンソン&DJヘザーやヤングスターズ、サイモン・ベイカーといった中堅どころによる好トラックが連発される。そんな流れを引き継いで、本ミックスCDにおける最大のピーク・タイムを華麗に演出してくれるのが、スピリット・キャッチャーのスペイシーで壮大なるテック・ハウス“Harmonize”だ。シメに登場するのは、ロウソンの盟友であるカール・フィンロウのランダム・ファクターの“Beaten”である。20:20 Visionを初期から支えてきた大御所プロデューサーがその貫禄を示す、強烈なエレクトロ・ディスコでバッチリと締めくくる。ドップリと20:20 Visionの世界にひたれる濃密な内容。聴くだけで、かなりお腹いっぱいになるヴォリューム満点のミックスCDである。
 現在のハウス・ミュージック・シーンにおいては名実ともにトップ・レーベルのひとつに数えられる20:20 Vision。エレクトロ/テック・ハウスから渋めのミニマル系、そしてアシッドにディスコ・ハウスと、00年代後半のダンス・ミュージックにおけるオイシイところをキッチリと押さえてくれている、このレーベル。設立から10年以上を経た今でもその勢いに全く翳りは見られない。リーズ・アンダーグラウンド・ハウスの総大将であるラルフ・ロウソン、まだまだやってくれそうだ。(07年)

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