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<<   作成日時 : 2007/11/23 21:27   >>

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Fetchin Bones: Monster
Capitol C1-90661

画像 ノース・カロライナ出身の5人組バンドによる89年の4枚目のアルバム。そして、この4作目は彼らが発表したラスト・アルバムでもある。プロデューサーは、ラモーンズやリヴィング・カラーなどの多くの名盤を手がけている、タフなライヴ感のある音作りには絶対的な定評があるエド・スタジアム。
 元々はドン・ディクソンのプロデュースを仰ぎ、カントリー、フォーク、ブルースなどの要素を盛り込んだ、素朴ながらも歯切れのよいパンキッシュなバンド・サウンドを売りにしていたフェッチン・ボーンズ。女性ヴォーカリスト、ホープ・ニコルズの驚異的に伸びやかで力強くブルージーな歌唱は、圧倒的な存在感をもってそのド真ん中にそびえ立つものである。はっきり言って、このニコルズは天下一品の声の持ち主だ。かなり稀有な存在の歌い手である。87年、ボーンズはインディのDBを完全に離れ、大手のCapitolとの契約を交わしている。その際に2人のオリジナル・メンバーが脱退し、新たなギタリストとドラマーを迎えた。これを契機として、一気にバンドはファンク度を増したサウンドへと移行してゆくことになる。そして、87年発表の3枚目のアルバム『Galaxy 500』を経て、そのハードでメタリックなファンキー・ロック路線の総決算となるべき作品として登場したのが、この入魂のアルバム『Monster』なのである。
 今にも血管がブチ切れそうなニコルズのシャウトが轟くワイルドなパンク・ファンクから、ムーディなまったりしっとりナンバーまで、かなりヴァラエティに富んだ内容となっているが、駄曲と呼べそうなものはドコにも見当たらない。『Monster』は、ボーンズが残した最もコマーシャルなアルバムといわれるが、まさしくその通りだと感じる。スタジアムによるソツのないサウンド・プロダクションは、ボーンズの厚みのあるアンサンブルの迫力と躍動するグルーヴをイキイキと伝えてくれる。クドくならない程度のホーン・セクションやストリングスの導入も、上品に華を添えておりゴージャスなスケール感を生み出す役割を果たしている。やや過激でエッジの立った攻撃的な面も見受けられるが、ノリがよく覚えやすいコーラスをもつ曲などは、充分に一般のラジオ向けポップスとしても通用しそうな雰囲気すらある。何よりもまず全体的にビシッとパンチが効いていて音が引き締まっているのがよい。『Monster』は、全編を通してガツンと喰らわしてくれる本当に素晴らしい好盤である。
 奇しくも、当時のCapitolにはレッド・ホット・チリ・ペッパーズも在籍していた。ともにファンキーで野性的なサウンドを持ち味としていたロック・バンドでありながら、両者の間には知名度の面でもセールスの面でも大きな隔たりがあった。Capitolはボーンズを第二のレッド・ホット・チリ・ペッパーズに育て上げることを目論んでいたのかも知れない。だが、全てがレコード会社の思惑通りに進むとは限らない。歴史が証明している通り、ボーンズが全米規模のビッグ・ネームとなることは決してなかった。
 07年7月、フェッチン・ボーンズはDB時代のホームグラウンドであったアトランタで再結成ライヴを行っている。YouTubeでその公演の映像を幾つか見てみたが、ホープ・ニコルズのいかにも喉の強そうなパワフルな歌唱は、まだまだ健在であった。もしかすると、フェッチン・ボーンズが5枚目のアルバムの制作に取りかかるなんてことが今後あったりするのかも知れない。はたして、この『Monster』が、ボーンズのラスト・アルバムでなくなる日は訪れるのであろうか。

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